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四葉の本心【五等分の花嫁/春場ねぎ】

週刊少年マガジンで連載中の『五等分の花嫁』の登場人物の1人である「四葉」の本心について書いていく。

本心

第72話にて四葉の本心を測りかねる行動を起こしている。それは四葉のこれまでの行動からは自然なものでありつつも、どこか本心からの行動ではないように見えた。

第72話のあらすじは以下。

3年に進級しクラスの学級長となった風太郎と四葉だったが、いつしか「2人は交際している」とクラスで噂されるようになる。
その噂に動揺し風太郎から距離をとろうとする四葉だったが、その不自然な態度から風太郎は異変に気付かれてしまう。
四葉からクラスの噂を聞いた風太郎は呆れながらも「以前は恋愛を学業からかけ離れた愚かな行為と思っていたが、今はその真剣な気持ちを前にしてそれを馬鹿にすることはできない。」と自分の恋愛に対する心境の変化を四葉に語った。
それを聞いた四葉はどこか嬉しそうに「この先、誰を好きになってどんな恋愛をしたとしても、私は味方です。全力で応援します。」と風太郎に伝えた。
その後、噂についてクラスメイトに問い詰められた四葉は「ないよ。ありえません。」ときっぱりと否定した。
その時、四葉は風太郎に見せた笑顔とは対照的にとても冷たい目をしていた。

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引用元:五等分の花嫁 第72話(第9巻収録)

四葉が風太郎に伝えた「全力で応援します。」という言葉にはあまり違和感がない。四葉は風太郎の家庭教師になって以来、一貫して彼の助けになり続けているからだ。いつもの四葉のように風太郎の助けになりたいという気持ちから出た言葉のように思える。

一方で風太郎との交際の噂を否定した四葉の表情からは他人を突き放すような、そしてどこか諦めてしまったような印象を受ける。それは普段の四葉のイメージからはかけ離れたものだった。

好意

四葉は風太郎を男性として意識していると見られる場面がいくつか見られる。少なくとも単なる友達と思っているようには見えない。

下着

四葉は風太郎に下着の好みを聞いてみたり、自分の子どもっぽい下着を風太郎に見られることを嫌がったりしている。

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引用元 左:五等分の花嫁 第2話(第1巻収録)
引用元 右:五等分の花嫁 第45話(第6巻収録)

動揺

2年時の林間学校初日、五つ子と風太郎は同じ部屋で寝る羽目になってしまう。風太郎の隣で寝ることを提案された四葉は顔を赤らめ俯いてしまっている。

また、3年時に風太郎と付き合っているという噂を初めて聞いた時は顔を真っ赤にして動揺している。

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引用元 左:五等分の花嫁 第25話(第4巻収録)
引用元 右:五等分の花嫁 第72話(第9巻収録)

自分が初対面の風太郎に協力姿勢を見せていた理由を「好きだから」と告白し、直後にそれは嘘としてなかったことにしている。

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引用元:五等分の花嫁 第21話(第3巻収録)

罪悪感

四葉が風太郎に恋愛感情を持っているとしたら、なぜ風太郎の恋を応援するという発言に至ったのか。

その理由はおそらく四葉が五つ子に抱く罪悪感にある。

1年時に名門高校に通っていた五つ子は、5人揃って赤点をとってしまい追試を受ける羽目になってしまう。追試を受けた結果、他の4人は何とか追試に受かったものの四葉だけは追試にも受からず落第が決定してしまった。しかし五つ子は5人一緒にいることを優先したため、4人で進級はせずに5人揃って風太郎がいる高校への転校するという選択をした。

そういう経緯があるため四葉は五つ子を転校させてしまったことをずっと負い目を感じ続けており、自分だけが幸せになることはあってはならないと感じているようだ。

そして、風太郎に対する想いもずっと蓋をし続けているのではないかと思われる。

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引用元:五等分の花嫁 第81話

学級長

四葉は3年に進級後、それまでの四葉とは違った行動をとっている。それはクラスの学級長に立候補し、男子の学級長として風太郎を推薦したことである。

他の四葉の行動は他人の助けとなっていたのに対して、この件は風太郎が困っているわけではなく、助けも必要としていない。

そのため、これは珍しく四葉の意思が強く反映された行動と言うことができる。

四葉は風太郎を学級長に推薦した理由を以下のように語っている。

私はただ・・上杉さんが凄い人だってみんなに知ってほしかっただけなのに・・
引用元:五等分の花嫁 第72話(第9巻収録)

過去

風太郎と四葉が学級長になった出来事から1つ思い出すことがある。それは風太郎の過去に経験した失恋である。

風太郎は当時恋をしていた学級委員の女の子「竹林」が同じ学級委員の男の子「真田」と良い仲であることを知り、彼は竹林への思いを諦めてしまった。この敗北は今の風太郎のガリ勉気質のきっかけとなっている。

この過去を踏まえるとある1つの仮説が成り立つ。

それは、四葉は風太郎と2人で学級長になることで竹林と真田の関係を再現した、という説である。

四葉は実は風太郎の過去を知っていて2人で学級長になることで竹林と真田のような関係になりたかったのではないか、風太郎だけが気付いてくれるかもしれない方法で風太郎に好意を示したかったのではないか、ということだ。

零奈

上記の仮説が成り立つためには四葉が風太郎の過去を知っている必要がある。9巻時点でそのような描写は存在していないものの、四葉と風太郎の過去を繋ぎうるエピソードは存在している。

写真の子

第79話で四葉は「写真の子(零奈)*1」の存在を知る。風太郎はその話題について触れたがらずお茶を濁したが、四葉は以下のように言って食い付いた。

なんだか怪しいですね!何もないから言えるはずですよ!
なぜ話せないのか私にはわかります!それは未練があるからです!
引用元:五等分の花嫁 第79話

しかし、写真の子が風太郎の初恋の人だと知った四葉は態度を一変させ、逃げ出してしまった。

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引用元:五等分の花嫁 第79話

これは普段から恋愛ごとの話題に食い付く四葉としてはかなり不自然な行動である。風太郎の恋を応援すると宣言した四葉がこの話題を避けるのも違和感がある。

このことから予想されるのは以下のようなものである。

  • 風太郎に好意を持っているため、風太郎から初恋の話を聞きたくなかった。
  • 四葉が写真の子の正体であり、風太郎の現在の恋を応援するためにその話題を避けたかった。

仲良くしたいって言った子

第66話にて四葉にはかつて仲良くなりたかった子が居たものの、次の日に一花がその子と話していたという過去が語られている。9巻時点ではそれが誰なのかは語られてはいない。

その後、第85話にて一花は零奈を演じて風太郎と共にトランプをしたという事実が判明している。

四葉が仲良くしたかった子が風太郎のことであり、一花と話をしていたのが第85話のトランプのことだとすると、彼女は風太郎と零奈が出会う前日に風太郎を知っていたことになる。

五つ子の中で誰よりも早く風太郎に恋をしていたのはもしかしたら四葉なのかもしれない。

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左 引用元:五等分の花嫁 第66話(第8巻収録)
右 引用元:五等分の花嫁 第85話

選択

四葉は第81話で風太郎にある質問をした。

皆が幸せになる方法ってないんでしょうか。
引用元:五等分の花嫁 第81話

これは四葉が心から望んでいることなのだと思う。彼女はこれを目指して人助けをしているのだろう。

それに対して風太郎は以下のように答えた。

人と比較なんてせずに個人ごとに幸せと感じられる。
もしそんなことができたらそれはお前の望む世界だ。
だが、現実的には誰かの幸せによって別の誰かが不幸になるなんて珍しくもない話だ。
競い合い、奪い合い、そうやって勝ち取る幸せってのもあるだろう。
限度があるんだ。おこがましいことなんじゃねーの?全てを得ようなんてな。
何かを選ぶときは何かを選ばない時。
いつかは決めなくちゃいけない日がくる。いつかはな。
引用元:五等分の花嫁 第81話

この風太郎の言葉は四葉の未来を示唆するものである。

四葉の現状はかなり矛盾したものになっている。皆が幸せになる方法を望みながら四葉自身の幸せになる選択をしていないからだ。

しかし、風太郎が言うようにいつかは決めなくちゃいけない日がくる。

本心を隠して他人のために自分を殺すのか、本心を語って自身の幸せを勝ち取るのか。

その日が来た時、四葉はどちらを選択するのだろうか。




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